函館短期大学発「食・健・幸」
食を学ぶことは健康を学ぶこと。健康はすべての人が願う幸せ。

捏ねる(こねる)楽しさ レシピ No.5
あんぱんまんパン
トマトバジルパン

 ●あんぱんまんパン(1個)
 熱  量220 kcal
 たんぱく質8.1 g
 脂  質5.0 g
 食物繊維2.9 g
 食塩相当量0.5 g
 ●トマトバジルパン(1個)
 熱  量199 kcal
 たんぱく質6.7 g
 脂  質6.0 g
 食物繊維1.3 g
 食塩相当量0.8 g
 本学には調理系の部として「粉・捏(こなこね)倶楽部」があります。粉・捏倶楽部は、パンを中心にそばやうどん、パスタなど粉からできる料理を作り、捏ねて出来上がった楽しさを学生または地域の方々へ提供していけるように活動している部です。
 今回はこの粉・捏倶楽部でボランティア活動をしたときの「あんぱんまん」のパンと、函短祭(2006年)で販売したトマトバジルパンのレシピをご紹介します。
 食べてくれる人の笑顔を考えながら、手作りのおいしさと楽しさを届けることができるように、想いを込めて作ったパンです。ぜひ楽しみながら作ってみてください!
 「給食管理実習」担当助手  野々瀬 八重


  あんぱんまんパン


< 材 料 (10個分) >

 ・強力粉 : 330g
 ・ドライイースト : 8g
 ・上白糖 : 20g
 ・食塩 : 5g
 ・卵 : 50g(1個)
 ・牛乳 : 170ml
 ・無塩バター : 30g
 ・卵(仕上げ用) : 20g
 ・あん(こしあん又はつぶあん) : 250g
 ・チョコペン : 1本


< 作 り 方 >
<下準備>
無塩バター、牛乳、卵は室温に戻しておく。
牛乳と卵を混ぜ合わせておく。
あんは25gに分割し、丸めて冷やしておく。
● 材料を混ぜる
(1) 大き目のボールに強力粉、ドライイースト、上白糖を入れ、混ぜ合わせる。
(2) 牛乳と卵を合わせたものを(1)に2~3回にわけて混ぜながら加えていく。
(3) まとまってきたら無塩バター、食塩を加え合わせる。
● こねる
(4) 台に移し、手で生地をのばしてはおりたたみ、のばしてはおりたたみ・・・を繰り返す(はじめはベタつくけれど、だんだんこねていくとベタつかなくなる)
● 一次発酵させる
(5) ボールに入れてラップをかけ、暖かいところに置いて2~3倍の大きさになるまで(40~50分くらい)発酵させる。指で押したとき、そのまま跡が残っていれば発酵終了。
● 分割&ベンチタイム
(6) あんぱんまんの顔、ほっぺ、鼻の各パーツに分割し、丸める。顔は一つ50g、ほっぺは2g×2、鼻は3gくらいに生地を分割し、表面がなめらかになるように丸め、濡れふきんまたはラップをやわらかくかけ、15分休ませる。
● あんを包む
(7) あんぱんまんの顔を手のひらで押して平らにする。
(8) 平らにしたら真ん中にあんを置いてまわりの生地を持ち上げるように包み、手のひらの中で生地をまわしながら口をとじていく。合わせ目の生地はしっかりととじ、とじ目を下にしておく。
● あんぱんまんの顔を作る
(9) あんを包んだ生地を少し押して平らにし、鼻とほっぺをくっつけてあんぱんまんの顔を作る。
(10) まゆ、目、口はチョコペンで書いておく。
● 二次発酵させる
(11) オーブンシートを敷いた鉄板に生地を置き、チョコにふれないようにラップをかけ、暖かいところに置いて15分くらい発酵させる。
(12) 溶き卵(仕上げ用)を準備し、オーブンを180度に予熱しておく。
● 焼く
(13) 二次発酵が終わったら、溶き卵をあんぱんまんの鼻とほっぺに塗る。
(14) 180度に予熱したオーブンでこんがり焼き色がつくまで(12~13分)焼けたらできあがり。
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  トマトバジルパン


< 材 料 (10個分) >

 ・強力粉 : 330g
 ・ドライイースト : 7g
 ・食塩 : 5g
 ・上白糖 : 25g
 ・スキムミルク : 15g
 ・無塩バター : 25g
 ・卵 : 20g
 ・乾燥バジル : 0.3g
 ・プロセスチーズ : 50g
 ・クリームチーズ : 50g
 ・トマト水煮缶 : 140g
 ・微温湯 : 40g
 ・卵(仕上げ用) : 10g


< 作 り 方 >
<下準備>
無塩バター、卵は室温に戻しておく。
プロセスチーズとクリームチーズを1cm角のサイコロ状に切っておく。
● 材料を混ぜる
(1) 大き目のボールに強力粉、ドライイースト、上白糖、スキムミルク、溶いた卵、乾燥バジルを入れ、混ぜ合わせる。
(2) トマト水煮缶と微温湯を(1)に2~3回にわけて混ぜながら加えていく。
(3) まとまってきたら無塩バター、食塩、クリームチーズを加え合わせる。
● こねる
(4) 台に移し、手で生地をのばしてはおりたたみ、のばしてはおりたたみ・・・を繰り返す(はじめはベタつくけれど、だんだんこねていくとベタつかなくなる)
(5) 生地がなめらかになってきたら、プロセスチーズを加えて、均等に混ざり合うようにさらにこね合わせる。
● 一次発酵させる
(6) ボールに入れてラップをかけ、暖かいところに置いて2~3倍の大きさになるまで(40~50分くらい)発酵させる。指で押したとき、そのまま跡が残っていれば発酵終了。
● 分割&ベンチタイム
(7) 生地を一つ60gくらいになるように分割し、表面がなめらかになるように丸め、濡れふきんまたはラップをやわらかくかけ、15分休ませる。
● 二次発酵させる
(8) 生地をもう一度丸めなおし、オーブンシートを敷いた鉄板に置く。暖かいところに置いて15分くらい発酵させる。
(9) 溶き卵(仕上げ用)を準備し、オーブンを180度に予熱しておく。
● 焼く
(10) 二次発酵が終わったら、溶き卵を塗る。
(11) 180度に予熱したオーブンでこんがり焼き色がつくまで(12~13分)焼けたらできあがり。
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  小麦粉について
 ● 小麦粉のたんぱく質
   「グルテン」
 小麦粉に水を加えてこねると、2種類のたんぱく質(グリアジン と グルテニン)が絡み合って、グルテンというものが形成されます。
 このグルテンは、チューインガムのような粘り気を弾性をもっているので、これがうどんのつながりとなったり、パンの生地では骨格となり、その網目構造の間にでんぶんなどが保持されている状態にすることができるのです。パンやうどんが小麦粉でつくられ、米やほかの穀物の粉でつくりにくいのは、このグルテンが小麦粉に限って形成されるからなのです。

 ● 小麦粉の分類  強力粉や薄力粉という区分は、たんぱく質の量と質で決定します。
 強力粉や準強力粉は、たんぱく質含有量が多く、そのたんぱく質からつくられるグルテンの性質が強いもので、反対に薄力粉はたんぱく質含有量が少なく、グルテンの性質が弱いものです。中力粉は、たんぱく質含有量もグルテンの性質も、強力粉と薄力粉中間的な性質のものというようになります。
 また、精製度合いで区切られた等級もあります。精製度が高いほうから、特級粉、一等粉、二等粉、三等粉、最後が末粉と呼ばれています。


  <引用・参考資料>
     ・小麦の話,財団法人製粉振興会(1996)
     ・食品図鑑,女子栄養大学出版部(2006)



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